挨拶で伝える神様の愛

カナダ エドモントン / リベッカ

조회 2,073

私は礼拝の日にシオンに入ってくる家族を迎え、神殿に案内する役割をしています。些細なことのように見えるかもしれませんが、楽しくて温かい雰囲気を作り、シオンを愛の巣にするよう神様が許された大切な機会だと思います。「ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である」(ルカ16:10)と言われた神様の御言葉を記憶し、案内係の役割に最善を尽くしています。

案内をする間、家族が入ってくると明るい笑顔で「神様の祝福、たくさん受けてください」と挨拶し、丁寧に頭を下げます。私が立っているところでは窓を通じてシオンに向かって歩いてくる家族が見えますが、誰が少し疲れているのか、誰が何か悲しいことがあるのかシオンに入る方々のその日の気持ちがある程度推測できます。家族がバスを何度も乗り換えたり自転車に乗ったり、あるいは歩いて、シオンに来るためにとても努力していることも分かりました。厳しい生活、あらゆる責任、交通手段の制約⋯様々な困難で大変であってもシオンに出向こうと努力する家族たちがあまりにも美しくて切ないので、皆シオンで慰められて安らかさを感じることを願っていました。

内係としてどうすれば家族に肯定的な気運を吹き込むことができるのか、どうすればもっと温かく迎えられるか悩みました。私が所属しているシオンには多様な大陸と国から来た兄弟姉妹がいます。英語を主に使うここカナダに住み、他国の家族があまり聞くことができなかった母国語を聞けば、心の慰めを得るのではないかと思いました。いつか映像で、天の母海外の聖徒訪問団と一緒に食事をしながら聖徒たちが使う言語で話される場面が思い浮かびました。訪問団の家族はそれぞれの母国語を聞いてとても感動し幸せそうでした。母に習って私も各国の言葉を練習して挨拶すれば、家族がシオンでもっと親しみと温かさを感じるような気がしました。

兄弟姉妹の母国語はスペイン語、韓国語、中国語、タガログ語程度でした。少なくとも「神様の祝福、たくさん受けてください」程度は各言語で話すことができなければならないと思い、時々他の国籍の家族に「神様の祝福、たくさん受けてください」や「ありがとうございます」、「ごめんなさい」のような言葉をその国の言葉でどのように話すのか尋ねました。家族の発音を携帯電話で録音した後、家に帰って言語別リストを作って練習しました。

中国語の声調、スペイン語で男性と女性を指す表現の違い、韓国語の「ニム」やタガログ語の「ポ(po)」のような敬語などを身につけるのに苦労するほどで、外国語の習得能力が良い方ではありませんでしたが、子供一人一人を大切にされ、愛される天の母を思い浮かべながら練習に励みました。家族が微笑み、母の愛を感じることを願いながら。

練習をしても発音とイントネーションがとても下手だということを知っていたので、他の言語で挨拶するのが恥ずかしく思われました。私が何を言おうとしているのか、聞き取れないのではないかと心配にもなりました。ためらいがちに何度か英語で挨拶しました。でも、諦めずに一番気楽に話せることから一つずつ使ってみることにしました。遠くから歩いてくる家族を窓から眺めて、その方がドアを開ける前にその国の言語で「祝福をたくさん受けてください」を数回繰り返しました。

家族は私の挨拶を聞いて明るく微笑んだり、時には笑ったりしました(おそらく発音が下手だったためでしょう)。予期せぬ母国語を聞いた方々がすぐに元気になるのを見て、小さなことでもシオンで神様の愛を分かち合い、お互いに力になれることを悟りました。それと同時に、家族をもっと注意深く察して、慰められなかった過去を反省しました。

これからも兄弟姉妹が笑って元気を得られるようにより一層努力し、子供たちの安危のために切実に祈られる母に微笑をささげたいと思います。少しでも父と母の愛を分かち合える機会を許してくださり、感謝いたします。全世界のシオンの家族が神様の園でずっと喜びを感じ、神様の御言葉を通じて多くの恵みを受けることを願います。