利他的な愛

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愛する人の誕生日に、あれこれと悩んだ挙句プレゼントを用意して喜ばせようとしたのに、相手は自分の誕生日を忘れてしまったり、プレゼントを用意してくれても期待はずれだったとしたら、ほとんどの人は次のように考えることでしょう。

「いったいこれって、どういうこと?」

これは、自分がしてあげたことに対する補償を求めようとする心理のためです。このような相互が対等な愛は、幸せを感じる一方で、不安や寂しさのような否定的な感情も味わうことになります。しかし心から相手の幸せを望んで、その人の幸運を願う利他的な愛で愛すれば、補償を求める気持ちはなくなります。誰かを助けたり、誰かと分かち合ったりなどの利他的な行動を行なえば、脳からドーパミンが分泌されて楽しさと喜びを感じるようになります。つまり、幸せという報酬が与えられるのです。

与えることで満足できれば、受け取るものがあろうとなかろうと幸せを感じます。与えるものと受け取るものを頭の中で計算して相手と比較した瞬間、幸せは逃げていってしまいます。