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一人で飲食店を運営する義理の姉が、食堂ホールの壁紙張り替え作業を手伝ってほしいと言った。動きやすい服装をして姉の店に行った。
「あの上の壁紙から剥がさないといけないんだけど」
義理の姉は倉庫から小さなはしごを持ってきた。はしごに乗って上がり、腕をあちこち動かして壁紙を剥がそうとした瞬間だった。はしごが突然倒れたせいで尻もちをついてしまった。驚いた義理の姉がすぐに私を起こし上げた。
「大丈夫?おかしいなぁ、こんなに弱いはしごじゃないのに」
申し訳なさそうにしている義理の姉を大丈夫だと安心させ、はしごを立て直した。再びはしごに上がる前、また転ばないかと怖くてはしごをあちこちよく調べてみた。それもそのはず、固定ピン一つが抜けていた。小さな固定ピン一つで大きな事故が起きそうになったのだ。信仰生活の中でも「これくらいは大丈夫だろう」と些細に思って通り過ぎることはなかっただろうか。些細なことで転ばないように、もう一度よく調べてみなければならない。