12月8日、氷点下9度まで下がった寒さにもかかわらず、春川神様の教会は歓声と笑いの熱気で熱かった。冬過ごしに突入した軍人たちのために神様の教会が「第二回軍将兵のためのヒーリングセミナー」を開催したのだ。行事には士兵、副士官など軍人だけではなく、彼らの家族と友人、政界・学界・関係者まで約560人が参加した。
午前から知人と一緒に教会を訪れた将兵たちはチャプチェ、チョップステーキ、スパゲッティ、タッカンジョンなど、教会で準備した温かい料理を食べて付帯行事に参加した。おやつコーナーで炒めるポップコーンの匂いが充満した付帯行事会場にはフォトゾーン、ストレスゼロゾーン、ダーツ投げなど多様なコーナーが参加者たちを迎えた。両親にベレー帽を直接かぶせてあげて一緒に写真を撮ったり、ポップコーンを食べながら体験コーナーを見物する軍将兵たちの顔に満面の笑みが浮かんだ。
イベントは第一部のヒーリング演奏会、第二部はヒーリングセミナーで構成された。演奏会では9人組チェンバーオーケストラがアニメーション<ピノキオ>のOST「When You Wish Upon A Star」と「アナと雪の女王」OSTメドレーを披露した。混成重唱団はアニメーション<エジプト王子>のOST「When You Believe」、フュージョン国楽曲「美しい国」を歌いながらオーケストラと共に深い響きを与えた。息を殺したまま舞台を鑑賞した聴衆は、演奏会が終わると熱烈な拍手を送った。
「目を閉じれば思い出、目を開けば⋯うわっ!」
イベント前に行われた「私にとって軍隊とは?」というアンケートで出たある将兵の回答を司会者が滑稽に紹介すると客席から笑いが溢れ出た。「軍将兵に一言」というアンケートには「息子よ、元気で家に帰ってきて」、「心強い息子になって嬉しい」等、両親の子供に向けた愛が漂う返事が次いで穏やかな感動を抱かせた。
「お父さんありがとうございます、お母さん愛してます」を主題に進行された第二部のヒーリングセミナーでは現職軍人たちが発表者として出た。将兵たちの共感に合わせた詩、随筆など文学作品で、これまで知らなかった黙々とした父親の真心、子供に向けた母親の愛を伝えると、出席者たちは年を重ねた顔を手で拭きながら涙を拭ったりもした。昼夜を問わず子供を心配する両親の切ない愛を原動力に元気に軍生活をすることを願うという発表者のコメントでセミナーが終わった。
オーストラリアに移住して軍入隊のために帰国したというイ・ミンギュ上等兵は「酷寒期の訓練の時、気温が氷点下18度まで下がり衝撃を受け、白い雪も見慣れなかった。今日教会に来てみると、家族のように温かく迎えてくれて励ましてくれ、たくさんの慰めを受けて行くようだ」と生々しい感想を残した。セミナーの発表を担当したキム・ヨビン中尉は「軍隊は多様な地域の人々が集まる所なので、指揮官は彼らがうまく適応できるように慰めてあげなければならない。発表を準備しながら両親のように関心を持って愛で接することが小隊員の心を開く確実な方法であることが分かった」と伝えた。
前方で複数の部隊を指揮したことがある李達燮(イ・ダルソプ)予備役少将は「私が連隊長だった時、なぜこのような行事を考えられなかったのかと思うほど良い行事だった。両親への愛と感謝が戦友間の関係も強固にしてくれたと思う」と話した。
セミナーが終わった後、将兵たちは付帯行事会場で今までにない時間を過ごした。「おいしい食事、感動的なセミナーに心が温かくなった」と言って感謝の気持ちを伝えた軍将兵たちは、残った軍生活も頑張って服務すると言って教会を出た。