
有名な心臓外科教授が、聴診器で心臓病患者の心臓の音を聞いてから「これは完全にサードサウンドギャラップだ」と言いながら診断を下した。
ギャラップ(Gallop)は医学専門用語で心臓病末期状態を意味する。医師の言葉は、今後患者の回復は難しいという意味だった。ところが医師の診断とは異なり、患者はその日以降速やかな回復傾向を見せた。
ついに健康を取り戻した患者に、教授がどうしてこれほど早く回復できたのか尋ねた。患者が言った。
「教授は、私の心臓の音が完全な『ギャロップ』だとおっしゃいましたよね?ギャロップ(乗馬で馬が四本足を全部地面から離す走法のこと)なら、馬が疾走する姿ではないですか?それだけ私の心臓に力が残っているという意味だったんでしょう。それまでは心に希望が持てなかったんですが、教授の診断を聞いて必ず治ると信じていたんです」