杯がいっぱいになったら
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ある村に新しい郡守が赴任しました。若くして科挙に合格して郡守になった彼はうぬぼれて、そこで最も賢く名望のある賢人を訪ねて尋ねました。
「お年寄りが思うに、村を治めるのに必要な徳目は何だと思いますか?」
「悪いことを遠ざけて、良いことをたくさんすることです」
「それは子供でも分かる道理ではないですか?私を無視しているのですね!」
郡守はかっと怒りました。賢人は彼を落ち着かせ、お茶をご馳走しました。ところが、彼はお茶の水が溢れているにもかかわらず、注ぐのを止めませんでした。
「お年寄り、杯がいっぱいです。もう注がないでください」
郡守の言葉に賢人はにっこり笑って答えました。
「杯がいっぱいになったら、それ以上は入れられないということを知っていながら、心の中に自分の考えがいっぱいになると何も入れられないということを、どうして知らないのですか?心を空にせずに来られたのですから、私の言葉があなたの気に入らなかっただけです」