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大学卒業後、会社勤めをしながら精神的にも肉体的にも疲れていました。元気を得るために短期宣教に参加したのですが、短期宣教から帰国後、本格的に海外宣教に飛び込みました。活動場所は「神々の国」と呼ばれるインドでした。
インドは、本当に神と切っても切れない国でした。インド人たちにとって、宗教は人生そのものでした。数え切れないほどの神々の中、おのおのが信じる神に、時間ができれば祈り、休日を宗教行事に合わせて使用するなど、日常生活に信心がそのまま現れていました。そんな彼らに、この時代の救い主として来られたエロヒム神様を伝えるのは、容易ではありませんでした。聖書が事実だと、父なる神様だけでなく、母なる神様も存在されると知らせても「自分が見る本も科学的事実だけ記録されている」、「神はすべて同じだ」と真理を拒否しました。
御言葉に関心を見せても、また別の問題がありました。インドの経済事情がかなり良くなったとはいえ、私がいる都市の環境は劣悪でした。ほとんどの人が生活のために仕事を掛け持ちしていて、聖書を学ぶ時間がありませんでした。
そんな中で出会った天の家族は、まさにようやく探し当てた貴重な宝物でした。ヒンズー教の信者だった兄弟のお一人は、家族が病気だった時、神様に祈って治ったと信じてキリスト教に改宗したと言います。神様の教会に通う近所の家族を通して真理を受け入れた兄弟は、妻と息子をシオンに導きました。敬虔に神様の掟を守り、聖書の御言葉を学んでいく兄弟の家族は、シオンに活気を与えています。三歳になる幼い兄弟が礼拝が終わって「God bless you!」と言って挨拶する姿がどんなにかわいいのか、神様もほほえましく見守られているだろうと思います。
兄弟の家族のような天の子供を見つけるために、熱心に宣教をしている間に、良い習慣ができました。すべてのことに感謝する心です。インドは5月末から10日ほどが最も暑いのですが、私がいる所は気温が摂氏46度まで上がりました。気温が50度を超えなくて感謝しました。また、強烈に照りつける日差しの下で宣教し、訪問に通いながら、熱い地獄の刑罰を除く御国の福音をより熱心に伝えられることに感謝しました。
天の父が宣教された時の心情も思い描いてみました。すぐ目の前の現実に汲々として、救いの知らせを無視する魂たちを見て、父はどれだけもどかしく思われたでしょうか。その分、一人の子供を見つけられた時の喜びも大きかったでしょう。
天の父と母の娘だからでしょうか。私も一人ひとりの魂が、シオンに進み出て来て、真の信仰の姿勢を身につけていく過程を見ると、本当に喜びでいっぱいになります。だから、どんな状況でもいつも感謝しながら、一番嬉しく楽しい仕事をずっと続けていこうと思います。どこに隠れているかわからない貴重な宝物をまめに熱心に、一つ残らず見つけます。