
「ものすごい大軍が海の向こうのエドムから押し寄せています!すでにエン・ゲディにまで及んでいます」
モアブとアンモン連合軍の侵略の便りを聞いたユダ王ヨシャファトが恐れて国中に断食を宣言すると、ユダのすべての人が神様の助けを求めるためにエルサレムに集まってくる。ヨシャファトが神様の神殿の庭の前で会衆の真ん中に立って神様に懇願する。
「私たちの神よ、アンモンの子孫とモアブの子孫たちが来て、私たちをこの地から追い出そうとします。私たちを侵略しに来るこの大きな群れを私たちが対抗する能力がなく、どうすることもできず、ただ神様だけを見つめます」
その時、神様の霊がダビデ王の時代の賛美隊長だったアサブの子孫、レビ人のヤハジエルに臨む。
「怖がったり驚いたりするな。この戦争で君たちは戦うことはない。固く立って、あなたたちと共にされた神様の救いを見よ。ユダとエルサレムよ、恐れて驚かずに明日彼らに向かって行きなさい。主が共におられる!」
ヤハジエルに神様の御言葉を伝え聞いたヨシャファトが体を伏せて顔を地面につけると、すべての民も神様の前に伏せて敬拝し、レビの人々は大きな声で神様を賛美する。
早朝、民が早く起きて野原に出る。ヨシャファトは歌う者を選んで聖なる礼服を着せ、軍隊の前に立たせて行進させる。
「神様に感謝しなさい。その慈悲は永遠である!」
歌う者たちの賛美歌が始まる時、神様が伏兵を置いてアンモンとモアブ連合軍を攻撃すると、まもなく彼ら同士が互いに攻撃して鎮滅する。
神様が勝利を抱かせることでユダの民がヨシャファトを先頭に楽しくエルサレムに凱旋し、琵琶と水琴とラッパを合奏して神殿に進む。
救い主を称える歌は、聖徒たちの心を集める信仰の道具だ。互いに異なる声を出しても、心から湧き出た感謝の賛美は、美しい調和を成して真の信仰を作る。
戦争の恐怖の前でも、神様に向けた賛美は勝利に対する信仰を呼び起こし、天を感動させて大きな権能と助け心を呼び起こした。賛美のある所に神様が共におられ、勝利の働きがなされる。
エロヒム神様を称える神聖な新しい歌が世界中で鳴り響いている。どんな状況でも神様だけを眺めて、神様に感謝する神霊なる歌を歌おう。まもなく全宇宙に天の軍隊の凱旋歌が鳴り響くだろう。