
心のやり場もないままさ迷った挙句、以前、通っていた会社の同僚の紹介で、神様の教会について知ることになりました。索漠とした世間とは異なり、教会の雰囲気は明るくて、人々の表情も明るく感じられました。魂の命の水を下さる“霊”と花嫁について悟るやいなや、「やっと自分が行くべき場所を見つけた!」と喜んで、新しい命の祝福を受けました。
それからというもの、説教の御言葉を聞くことは、毎日欠かすことのできない日課の一つとなりました。説教を通して、魂に関する内容を少しずつ悟っていくにつれ、家族のことが自然と思い浮かびました。今まで父親として子どもたちにしてやれなかったことがたくさんあり、いつもすまない思いでいっぱいだったので、天国の祝福だけは必ず伝えてやりたいと思いました。しかし、何をどうすればいいのか、全く分かりませんでした。家族を救ってくださいと、神様に涙で祈りながら、家長としてあるべき姿を見せようと努力しました。
ちょうど、神様がお許しくださった真理発表の教材を使って、一週間に一~二回のペースで、子供たちに福音を伝えることができました。筋道立てて、うまく言えないとしても、一緒に天国に行きたいという気持ちだけはしっかりと込めました。私の思いが通じたのか、何ヶ月も微動だにしなかった長女と婿が、神様の御言葉に耳を傾け、とうとう真理を受け入れました。
旅行が好きで、休日になればあちこち飛び回っていた長女夫妻は、真理を受け入れてからというもの、安息日になると「神様の掟のほうがもっと大事」と言いながら、旅行の代わりにシオンに足を向けました。特に、ほとんどのサラリーマンがそうであるように、ストレスを酒の席で解消していた婿は、神様を信じるようになってから生活パターンがガラッと変わりました。悪い習慣を捨てて、神様の御心通りに生きるために内外ともに努力する婿を見ていると、「奇跡」という単語しか思い浮かびません。思春期真っ只中で、あまり笑わなかった中学3年生の孫も、教会に通ううちに、いつも笑顔でいるようになりました。バスで1時間という距離もなんのその、学生部の集まりに参加しようと努力し、浄化活動などシオンで催されるボランティア活動にも参加し、天の祝福を積んでいる孫が、どれほど殊勝だか知れません。
このように変わった長女の家庭を横目に見ながら、次女がだんだん興味を持ち始めました。姉の家族を変化させた神様の教会とはいったいどんな所なのか、知りたくなったのです。長女から真理を聞いて信仰の第一歩を踏み出した次女は、すぐに弟夫婦、すなわち末息子夫婦に教会を自慢しながら御言葉を伝えました。神様の子供はさらに二人増えました。
息子と娘たちが天の家族になって良い実として育ちつつある現在、正直、夢を見ている気分です。息子と娘たちが一人一人シオンにやってくるまでの過程を思いだすと、今でも胸がいっぱいになります。自分としては、ただ子供たちを正しい道へ導くことで、父としての道理を果たそうと思っただけでした。神様が導いてくださることを信じて祈りながら、救いの知らせを伝えただけでした。空しい欲を満たすために生きていた子供を、天国への道に立ち帰らせ、福音の道具として使ってくださり、私に肉の父として、子供たちへの道理を果たせるようにしてくださった父と母に、心から感謝致します。
私は私を生んでくれた母の記憶がありません。記憶にない母を、いつも恋しがりながら生きてきましたが、魂の母に出会いました。天の母の懐の内で、あれほど恋しかった母の愛、そして真の慰めと喜びを感じています。
私の周りには、未だに天の母を知らない人がたくさんいます。年も取り、口も重いですが、彼らに真理を伝えて、今度は善きサマリア人のように、隣人としての道理を果たそうと思っています。私一人だけが受けるには、神様の愛がとても大きくて広いからです。