時々、心に受けた傷を消し去るのが難しい場合があります。受けた傷を心の奥深くに閉じ込めたつもりだったのに、傷ついた感情は、いつしか水面上に何度も浮かび上がってくるのでした。
家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』としきりに願った。その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。ところが、この家來は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲間に出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた 。 マタ18:26-30
神様は、返済不可能な私たちの大きな罪の代価を担い、罪を許してくださいました。しかし私は、人に対してそうすることができませんでした。慈しみも憐れむ心もない家来のように、自分が受けたとても些細な痛みまで、すべてその代価を返してほしいと要求していました。
しかしこれからは、天の父と母の祝福によって天国の跡継ぎにしてくださったので、愛の借り以外は兄弟姉妹にどんな貸しも借りもない神様の子になれるよう努力していきます。