誇り高き息子

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第二次世界大戦当時、欧州連合軍の最高司令官だったドワイト・デービッド・アイゼンハワー(Dwight David Eisenhower)。ノルマンディー上陸作戦を成功に導き、大戦争の幕を下ろすのに大きく貢献した彼は、国民的英雄として浮上しました。その頃、ある記者が彼の母に尋ねました。

「立派な息子がいて誇らしいでしょう」

すると彼の母が言いました。

「何人目の息子のことですか?」

記者がアイゼンハワーの名前を言った後、初めて彼の母はどの息子を称するのか理解しました。

アイゼンハワーは七人兄弟の中で三番目の息子でした。彼の両親は、貧しい生活の中でも子供たちをくまなく愛し、正しい人に育てました。アイゼンハワーが世間で注目される人物になっても、彼の母は彼を他の子供よりも特別だと考えませんでした。母親にとっては、同じように愛らしく誇らしい子供の一人だったのです。