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「権利の上に眠る者は保護されない」
西洋の有名な法律格言です。「権利」とは、あることを行ったり、他の人に対して当然要求できる力を意味します。しかし、そのような権利も積極的に行使しなければ享受する資格を失ってしまいます。これを法制化したのが「消滅時効制度」です。
例えば、貸したお金や未払い賃金、病気を診断された後の保険金は債務者や保険会社に当然請求できる権利ですが、権利者が一定期間集金のために何の努力もしなければ債権が消滅してしまいます。自分の権利を行使しない人は、法的にその権利を失うことになるんですね。結局消滅時効制度は権利行使に怠慢な人を制裁するために制定された法です。
権利はいつまでも与えられません。与えられた権利の価値を悟り、それを享受するのにふさわしい行為をする人にだけ有効です。