神様との通話

韓国 城南 / カン・ミンソ

1,134 回視聴

間違えて母に電話をかけた。連絡先リストで妻の名前を押そうとして、その下にある「母」を押したのだ。 あっと思ってキャンセルボタンを押そうとした瞬間、携帯電話越しに母親の声が聞こえてきた。

「遅い時間にどうしたの?何かあったの?」

「いいや、ただ電話したんだよ」

予期せぬ母との通話に、私の口から出た言葉は「ただ」だった。

特に理由もなくかかってきた息子の電話が嬉しかったのか、母親は浮かれた声で私の安否を尋ねた。私もいろいろと安否を尋ねてから、「遅いからお休みなさい」という言葉を最後に電話を切った。

母親との通話時間は約1分。ただ元気に過ごしているという電話にも喜んでいる母親の声を聞きながら、天の父と母が思い浮かんだ。

祈りは神様との通話だと言った。大変で疲れたり、神様の助けが切実な時、両手を合わせて切実に天の父と母を求めながらも、難しい状況が解決されれば、いつそうしたのかというように祈りの手を止めてしまった私の姿が思い出された。

祈る理由が思い出せない時にも、いつでも天の父と母に感謝の祈りをささげよう。子供の声に微笑まれる天の父と母を思いながら。