天の父と母の愛と祝福の中、毎日感謝しながらヨーロッパで福音宣教者としての務めを果たしています。御言葉を伝えていると、学べることがたくさんありますが、その中の一つに「忍耐」があります。農夫が忍耐によって農作物を収穫するように、天の父と母は一人の魂が新しい命を得る過程を通して、私に忍耐を悟らせてくださいました。
長きにわたって休むことなく福音を伝えていたにもかかわらず、これといった実りがありませんでした。多くの人が神様の御言葉に関心は見せましたが、そこまででした。また次に会う約束をしてもキャンセルされ、数回御言葉を学んでも、生活の煩いやその他の理由で気軽に信仰生活をスタートできない人がほとんどでした。しかし、気落ちすることはありませんでした。「これからヨーロッパの福音は、うまくいきますよ」とおっしゃった天の母の御言葉を信じていたからです。シオンの家族と一緒に切実に祈り、ロンドンに御言葉の種を蒔き続けました。天の母の御言葉どおりでした。予定された時が来ると、美しい魂が一人、二人とシオンにやって来ました。そのうちの一人、ある姉妹のシオンの香りを一緒に分かち合いたいと思います。
姉妹は初めて会った時から、天の母に大きな関心を示しました。再会を約束して、すぐに会えると思っていたのに、残念ながら諸々の事情により、私たちは何ヶ月も会うことができませんでした。とてもじれったくて、神様に切実に祈りをささげました。神様はすぐに答えてくださいました。再会した姉妹は、学校の授業が終わるやいなや、まっすぐシオンに来て御言葉を勉強しました。ちょうど大学も、シオンから徒歩15分の距離でした。しかし、ルーマニア出身の姉妹は、幼い頃から通っていた教会での教えが心に深く根付いており、真理を受け入れるのが難しい様子でした。それでも慰めとなったのは、私に会う前にすでに彼女の婚約者と、母なる神様について対話したことがあるというほど、姉妹が天の母について関心があるという点でした。5ヶ月という決して短くはない期間、御言葉の勉強を続けた姉妹は、ついに真理への確信を得て、聖霊時代の救い主の名で新しい命の祝福を受けました。
数日後、学校を卒業した姉妹は故郷であるルーマニアに帰りました。再びロンドンに来ることができるようになるか全く分からない状況でしたが、神様の御恵みによって、結局ロンドンに戻って来てここに落ち着くことになりました。神様に深い感謝をささげた姉妹は、さらに御言葉の勉強に励み、礼拝も欠かさず守りながら信仰を育み、多くの知人にも聖書の御言葉を伝えました。姉妹が、いの一番に御言葉を伝えたのは婚約者でした。数週間の間、熱心に御言葉を調べた姉妹の婚約者は、喜んで神様の息子として新たに生まれました。姉妹は故郷に住むお母さんと兄弟も神様の懐へ導いて一緒に春の祭りを守り、故郷の友達にも御言葉を伝えて救いの祝福を共に分かち合いました。
ヨーロッパの福音がうまくいくとおっしゃった天の母の御言葉は、今速やかに成就されつつあります。働き手として私たちに必要なのは、祈りと忍耐、そして「神様が必ず助けてくださる」という確固たる信仰のみです。ヨーロッパ全域に既に準備してくださっている魂をすべて捜し出して、神様の御もとに導くその日まで、信仰による祈りと忍耐で福音の種を休まず蒔き続けます。天の長子を探す特権をお許しくださった神様に、感謝をおささげいたします。