満面の笑みの効果

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心理学では、本物の笑顔のことを“デュシェンヌ・スマイル”と言います。これについて、初めて発見したフランスの神経学者ギヨーム・デュシェンヌにちなんで名付けられたのですが、口元と頬の筋肉が上がり、人為的には動きにくい目尻近くの筋肉が動く笑顔です。簡単に言えば、心の底から笑う“満面の笑み”といえます。

2010年、アメリカ・ウェイン州立大学のアーネスト・アーベル教授チームは、野球選手230人を対象に写真の中の表情と寿命の関係を調べる研究を行いました。選手たちの写真を集めて表情を分析して三段階に分け、段階別に選手たちの実際の寿命を比較したものです。研究陣は、笑みのない真剣な表情を一段階、口元に若干の笑みを浮かべた表情を二段階、口と両頬が上がって目まで動いて笑っている表情を、三段階に分類しました。

続いて選手たちの体質量指数、出生日、結婚の有無など統計学的内容まで考慮したデータが出ましたが、その内容は驚くばかりでした。一段階の選手は平均寿命が72.9歳で、二段階の選手は75歳でした。写真を撮る時、満面の笑みを浮かべた三段階の選手たちは79.9歳でした。

今日一日、何回満面の笑みを浮かべましたか?健康と幸せを呼ぶ笑顔、惜しまずにもっとたくさん、もっと大きく笑ってみましょう!