牛に学ぶ知恵

9,760 回視聴

牛と馬が水たまりに落ちたらどうなるでしょうか?どちらも泳いで陸に上がってきますが、馬は力があって牛よりずっと速いスピードで抜け出るそうです。

ところが洪水や急流に流される状況だったらどうでしょうか?牛は生きて上がってきますが、馬は死ぬそうです。力があって泳ぎの上手い馬は流れをさかのぼろうと必死にもがいて疲れ果て、ついには溺死するのに対し、牛は流れに乗ってプカプカと浮かんでいながら、浅いところに着くとゆっくり歩いて出てくるというのです。ここで牛生馬死、つまり「牛は生き、馬は死ぬ」という言葉が生まれました。

自分の力を信じて無理に対応するよりは、謙虚な気持ちで我慢し、待つ知恵を持たなければならない時があります。牛歩千里、「牛歩で千里を行く」という言葉もあるように、焦って急がなくても根気を持って揺れ動かされずにいれば必ず目的地にたどり着きます。愚直で柔順な牛に学ぶ点が本当に多いようです。