仕える愛で土台を築いて

韓国 龍仁 / コ・スジョン

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切なる心で祈り続けて努力した末に、福音の結実を得たというシオンの香りを聞くたびに、胸が熱くなりました。長期間、心焦がすような思いをした家族の心の内が、そっくりそのまま感じられたからです。特に、長い間心を開いてくれなかった家族が神様の懐に抱かれたという内容は、より感動的でした。私も、多くの人を神様の愛の中に導きたいという願いが、日々大きくなっていきました。

そんなある日、家族行事のために夫の実家に行きました。「神様がくださったチャンスだと思って、家族に真理をきちんと伝えてみようよ」と主人に勧めると「僕もそのつもりだったんだ。一緒に祈って、やってみよう」。以心伝心でした。これまでも親戚たちに御言葉を伝えはしましたが、宗教の話のせいで雰囲気が悪くなるのではと気にしたあげく、そのまま帰ってきてしまった日もありましたし、それぞれ信仰を持っているから真剣には聞かないだろうという勝手な思い込みをして、簡単にだけでも伝えたことに意味がある!と自分に言い聞かせたりしていました。そうして流れた歳月が、いつの間にか10年にもなったのです。これ以上グズグズしていてはいけないと堅く決心して、夫の実家に向かいました。快晴のお天気に、心も弾みました。

その日、夫の実家に到着すると、姑も力を貸してくれました。

「最近、福音の熱気がすごいでしょう?うちのシオンの家族たちもすごく情熱的よ」

「食事のあと、僕たちも神様の御言葉を伝えようと心に決めてきたんだ」

夫が言い終わるや否や、姑は待っていたかのように言いました。

「そうなの?それじゃ、私が席を設けるから、ちゃんと伝えてみてごらん」

一瞬、とても驚きました。これまで姑は、家族を導くことに多少懐疑的だったからです。ところがその日の姑は、私たちよりもずっと強い意気込みを感じさせました。姑まで加わって心を一つに合わせることになり、私たちはもう何も怖いものはないという気持ちでした。

神様に切実に祈った後、姑と一緒に会合場所へ向かいました。親戚(特に目上の)に、しばしばお目にかかれず申し訳ないという気持ちをまず伝えてから「いつも私の母が、愛してやまない親戚の皆さんと一緒に救いの祝福を受けたいと言っていました」という言葉から始めて、真理を大胆に伝えました。御言葉をすべて聞き終えた親戚たちの一言は「じゃあ、私たちはどうすればいいのか?」でした。すでに心の扉を開いて待っていた姑の叔母を皮切りに、計四人の親戚が同時に新しい命に生まれ変わりました。よどみなく進行していくすべての過程をみながら、神様の御恵みが共にあったことを感じ、とても嬉しくて幸せでした。

しばらく後、真理を聞いた親戚の人たちがどうしてすぐに天の家族になれたのか、詳しい内幕を知ることになりました。姑は農業の繁忙期になると、親戚のところへ行って手伝ってあげ、慶弔事にはまるで自分のことのように喜びと悲しみを分かち合って愛を実践していました。長い時間をかけて親戚を大切にしてきた姑の愛が、実を結ぶための肥やしになっていたのです。私たちが結婚した後、すぐ親戚に御言葉を伝えようとした時にあれほど慎重だったのも、もしかしたら情熱ばかりが先走ってしまい、神様の栄光を遮ることになり得るかもしれないという、理由あっての心配があったためだったことも分かりました。

最近私たち夫婦は、ワクワクしています。温かい愛の持ち主である姑と、今度またどんな魂を救いに導くことができるのか、本当に楽しみだからです。一緒に連合したらおのずと堂々と胸を張りたくなり、自信と勇気があふれてきます。すべての祝福を準備なさり、子供たちが信仰と愛で一つになることを待っていてくださる神様に、美しい実をひと抱えおささげしたいと思っています。