母の心を悟った時間

ペルー / ウアチョ

4,794 回視聴

私は他人の魂を心配するような気持ちを抱くことができませんでした。一人の魂の大切さについて悟ることのないまま、「やらなければ」という義務感で真理を伝えていました。実を結べなくても全く平気で、御言葉に耳を傾ける人に出会って次の約束をしても、キャンセルになってしまえばすぐに忘れてしまい、また会おうともしませんでした。

シオンで、新しい地域に福音を伝えるため、宣教団を募集するという知らせを聞いた時、自分が変えられるきっかけになるかも知れないという気がして、強く参加を希望しました。きっと、信仰生活で新しい決意を固めるきっかけになるはずだと確信し、大学の休みを利用して、短期宣教に参加する目標を立てました。宣教地はペルー国内ではなく、コロンビアのカルタヘナ・デ・インディアスという都市でした。

宣教の当日、シオンの兄弟姉妹たちが私たちを見送りながら激励してくれた時、ものすごく感動しました。コロンビアのカルタヘナに到着した瞬間、耐えられないほどの暑さが、私たちを待っていました。私はペルーの暑い都市で育ちましたが、そこの暑さはもっと強烈でした。暑さが宣教の妨げにならないよう、福音の使命をもう一度心に刻み込みました。

真理を伝え始めながら、神様の子どもたちに早く出会えるだろうと考えていましたが、エロヒム神様には私のための、また別の計画がおありでした。御言葉を伝えた後、他人の魂を心から心配するという心の変化が、私に現れ始めたのです。誰一人として忘れずに、一生懸命ケアし、時々連絡が取れなかったら、忘れずにまた電話をして訪問しました。私の心に変化が起こったあたりから、天の父と母が、御言葉を勉強していた人々と、繰り返し会えるようにしてくださいました。

彼らの中に、放課後の帰宅途中に出会った大学生がいました。彼は天の父が既に再臨されたということと、天の母がこの地で私たちと共におられるということを知って、とても驚きました。続けて御言葉を聞くために、次の日も私たちのいる場所に来ると言った彼は、約束どおりやって来て、真理の御言葉を勉強し、エロヒム神様の子どもになりました。

また、約束をした別の人は大学の教授でした。その方は、御言葉の勉強を始めた時から、再臨のキリストと天の母について悟りました。私たちがペルーに戻る前日、ダニエル書とヨハネの黙示録に関する預言を勉強して「神様の真理が変えられてしまったこと」を知り、とても驚きました。新しい契約の真理によって霊的バビロンから私たちを救ってくださった天の父の写真を見せると、彼女は「この方は父なる神様です」と言いました。涙が出るほど感動的でした。

彼女は、霊的にとても渇き切った状態だったので、夕方にまた訪問して御言葉を伝えました。家を出る前、彼女にエロヒストを差し出したのですが、その時、私の目に涙があふれ始めました。姉妹を一人ぼっちにしたくなかったし、その時になってやっと、天国で私たちと離ればなれになる瞬間の母の心はいかなるものだったのか悟ることができました。

宣教を終え、いよいよ帰るべき時が近づくと、帰りたくありませんでした。しかし、私はカルタヘナで父と母が教えてくださった全てのことを、ペルーに戻って実践しなければなりませんでした。

御母様、コロンビアカルタヘナ宣教に参加できるようにしてくださり、天の父と母の犠牲と愛を悟れるようにしてくださったことに、心から感謝致します。下さった教えを胸に刻み、兄弟姉妹たちを真心でお世話していきます。そして、失われた兄弟姉妹を切なる思いで捜し続け、天の母の懐に導くことのできる子供となります。