2020年 9月 23日

秋夕(チュソク)を迎え、「隣人愛」を実践

自治体を通じて食料品セットを寄贈「誰も寂しい思いをしない祝日になってくれれば」

大韓民国

364 照会

「多からず少なからず、いつも秋夕のごとくあれ」(秋夕にはたくさんのごちそうを囲んで家族や親せきが集まって楽しい時間を過ごすので、毎日がそういう日であれば、という意味)という言葉が、すっかり色あせかけた昨今。 新型コロナウィルス流行の長期化により家族にも会えない上、経済難まで加わって社会的雰囲気はすっかりダウンしてしまった。 夏の前に訪れた、梅雨や台風によって受けた被害による後片づけがまだ終わっていない被災者も多い。

例年に比べて、ひときわさめざめとした今回の祝日を寂しい思いをしながら過ごす隣人がいないことを願う中、神様の教会が秋夕(チュソク、陰暦8月15日の旧盆)を前に、隣人愛の実践に乗り出した。 秋夕の連休を控えた9月23日から全国の市役所、区役所、郡議会、行政福祉センター、ボランティアセンターなどに食料品セットを寄贈した。 食料品セットは、一人暮らしの老人、片親家庭、少年少女が切り盛りしている家庭など、福祉弱者層と被災者を対象に贈られた。

自治体関係者らは「福祉の目が行き届かない死角地帯にいる人々が少なからず存在するが、神様の教会で毎年忘れずに温かい手を差し伸べてくださるので、大きな力になります」と感謝の意を伝えた。 台風で大きな被害に遭った蔚山(ウルサン)市の福祉関係者は、皆が厳しさを感じる時期にもかかわらずボランティア活動さえ減少したことを遺憾に思っていると述べ、持続的な関心と支援を要請した。