命に導く母の祈り

アメリカ NYニューウィンザー / ラチェ

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神様はこの地上に命を創造されるとき、誕生するまで母親が子供をお腹に宿すようにされました。胎児は母親の中にいる間、一度も会ったことのない母親を、その声を聞いて知ります。

私たちの霊的な人生も、また天の母を悟ることも、これと似ていると思いました。天の母が私の魂を生んでくださり、私のために祈られ、常に私のことを考えておられるということには、何の偶然も存在しないと信じます。母は私を生んでくださる前にもいつも私と一緒におられ、私の一生を守ってくださり、ついには私を御自分のもとに導いてくださいました。天の母に感謝をささげながら、シオンの香りを分かち合いたいと思います。

八歳の頃、夜寝ようとしてベッドに横になると、この世界は本物だろうか、それとも夢のようなものだろうかと考えたものでした。死んだらどうなるのかも気になりましたが、死んだ後には何もないのだと考えると、恐ろしくて胸がどきんとしました。

私の家族は教会にほとんど行きませんでしたが、私は子供の頃から神様の愛を求めました。高校生になってからは、母に教会に連れて行ってほしいと言いました。神様について、とても知りたかったからです。しかし、どの教会も神様に正しく従っているという気がしませんでした。私が神様の子として何かするべきなのではないか、私が守るべき神様の律法はないのか、よく悩みもしました。教会に通う人にいろいろ会ってみたりもしましたが、どこか釈然としませんでした。

それでも、神様を探し求めることはあきらめませんでした。私が高校を卒業すると、母は私をジョージア州にある母の友人の家で一ヶ月間滞在させるようにしました。その家族は皆、神様を信じていてプロテスタント教会に通っていましたが、彼らは頻繁にけんかし、互いに相手の間違いを指摘し、成人になったその家の息子も正しい生活をしていませんでした。その一方で、彼らは日曜日になるとプロテスタントの有名牧師が出てくるテレビ番組を見ながら、私にも一緒に見ようと勧めました。ジョージア州にいる間、私はその牧師だけでなく、カトリック教会の司祭たちのスキャンダルも耳にしました。それが事実なら、どうして神様を信じている人がそんな過った行いをするのだろうと疑問に思いました。

成人になってから、私は多くの困難にぶつかりました。生きるのが辛い時は、神様に泣いて祈りました。

「神様、私は神様を知りません。私は本当に神様のことが知りたいです」

神様が遠くにおられると考えただけでも、胸が押しつぶされそうに不安でした。なぜそのように考えたのか分かりませんが、私白身、神様を知らないと思って、神様について知ろうと努力しました。

神様に近づけるように毎日聖書を読んでいたある日のこと、天国に行くにはバプテスマを受けなければならないという内容を読みました。バプテスマを受けたことがないので怖くなりました。聖書の御言葉通りに従いたいと思いましたが、どこの教会でもいいからバプテスマを受けたいとは思いませんでした。いつの日か、神様の御言葉に従う教会を見つけたら、そこでバブテスマを受けようと決意して、再び聖書を読んでいたのですが、今度はコリントの信徒の手紙11章でベールの掟に関する御言葉を見ました。ベールの掟を聖書どおりに行う教会が一つもないと思い、非常に心が落ち着きませんでした。

数日後、夫が神様の教会の人々に会って、黙示録の預言を調べてみたところ、聖書に小羊の花嫁がいたという話をしました。ちょうど夫は黙示録を読んでいたので、どてもワクワクして嬉しそうに見えました。2週間後、夫と私は神様の教会を訪問しました。なんと家から3分の距離に教会があると聞き、非常に驚きました。

神様の教会で私たちは温かい歓迎を受けました。様々な国籍の人がいましたが、みんな笑顔で夫と私を真心を尽くしてもてなしてくれました。まるで別世界に来たような気分でした。そこは本当に美しく、愛があふれていました。夫は聖書の御言葉を調べもしないうちに、すっかり気に入ったようでした。今振り返ってみると、夫と私は、シオンで天の母の愛を感じたんだと思います。

聖書を通して罪の赦しを得る方法を悟ってからは、ためらうことなくバプテスマを受けました。その時、頭にベールをかぶって祈る姉妹を見ました。ベールの掟に関する聖句が思い浮かび、神様が私に、「ちゃんと真理の教会に訪ねて来たね」と知らせてくださっているようで安心しました。

その日以来、夫と私は毎日のようにシオンに行きました。シオンの家族は、本当の家族のようでした。御言葉の勉強をしながら知った色々な神様の掟を、一つ一つ守っていきながら、安息日礼拝もささげました。天の父が私たちを救いにこの地に二度目に来られたという話を聞いて、非常に驚きました。これほど驚くべき真理が、こんなに近くにあったなんて信じられませんでした。神様が私の祈りに答えてくださったようで、これ以上感射すべきことはありませんでした。

時には、過去に持っていた私の考えと知識が疑問を抱かせ、心が乱れたこともありましたが、そんなときほど聖書で確認するようにしました。シオンの家族も私を励ましてくれながら、熱心に聖書の御言葉を教えてくれました。神様の御言葉を勉強すればするほど、聖書がどれだけ完壁なのか悟るようになり、その聖書が証しするこの時代の救い主、聖霊と花嫁が真の神様であられるということを確実に悟ることができました。私は、心から探し求めていた神様に、遂に出会ったのです。どのようにすれば、この真理の御言葉を家族や隣人に伝えてあげられるか、頭をめぐらすたびに、私の心は喜びでいっぱいになります。

真理を受け入れる前、私は神様を愛していましたが、時にはすべての人を愛しておられる神様の愛ではなく、自分だけに向けられた愛を望んだりもしました。どんなに愚かなことだったでしょう。天の父と母は、天地創造の前から私を選ばれ、測り知れないほど大きな無限の愛を施してくださったのに、私はその愛を知りませんでした。

今、私が持っているものはすべて、天の母が下さったものです。命を下さり、シオンに住めるようにしてくださった母に感謝をささげます。神様の内で、真の人生が何なのか悟り、新しい人生を生きられるようになったので、これからは以前の生き方は捨てて、新たに生まれ変わるために努力します。取るに足りない私を最後まで愛して救ってくださったエロヒム神様に、心から感謝をささげます。