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聖書を見る時、旧約は影、新約は実体として解釈することができるというのですが、それはどのようにして分かるのでしょうか?

280 照会

聖書は旧約の律法を指して「やがて来る良いことの影」と証ししています(ヘブ10:1)。また神様は、将来起きる事を、昔からあらかじめ約束しておいたとも言われ(イザ46:10)、今あることが昔あったとも言われました(コへ3:15)。これらはすべて、神様がこれから成就されることを旧約時代にあらかじめ写しと影として見せてくださったという御言葉です。

旧約のメルキゼデクと新約のイエス様

旧約と新約が影と実体の関係だという事実を、いくつかの実例を挙げて調べてみます。まずはアブラハム時代にあった歴史です。戦争に勝利し帰って来たアブラハムを、祭司メルキゼデクがパンとぶどう酒でもって祝福したことがありましたが、これは新約時代、イエス様が過越祭のパンとぶどう酒によって永遠の命の祝福を下さることをあらかじめ示唆している場面です。

いと高き神の祭司であったサレムの王メルキゼデクも、パンとぶどう酒を持って来た。彼はアブラムを祝福して言った。「天地の造り主、いと高き神に / アブラムは祝福されますように。創14:18-19

弟子たちは、イエスに命じられたとおりにして、過越の食事を準備した。…一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。マタ26:19-28

新約聖書はイエス様をメルキゼデクと同じような大祭司であると証ししています。旧約時代のメルキゼデクの実体がイエス様だからです。神様は、将来救いの真理を持って来られるイエス様を悟ることができるように、影である旧約時代のメルキゼデクの歴史をあらかじめ見せてくださったのです。

キリストは御子であるにもかかわらず、多くの苦しみによって従順を学ばれました。そして、完全な者となられたので、御自分に従順であるすべての人々に対して、永遠の救いの源となり、神からメルキゼデクと同じような大祭司と呼ばれたのです。ヘブ5:8-10

出エジプト当時の過越祭と新しい契約の過越祭

旧約時代、イスラエルの民はエジプトで長年の間苦しい奴隷生活をしました。

その時、神様は預言者モーセを遣わして過越祭を守らせ、イスラエルをエジプトから解放させられました。

それは、この月の十四日まで取り分けておき、イスラエルの共同体の会衆が皆で夕暮れにそれを屠り、その血を取って、小羊を食べる家の入り口の二本の柱と鴨居に塗る。そしてその夜、肉を火で焼いて食べる。また、酵母を入れないパンを苦菜を添えて食べる。…これが主の過越である。出12:6-11

真夜中になって、主はエジプトの国ですべての初子を撃たれた。王座に座しているファラオの初子から牢屋につながれている捕虜の初子まで、また家畜の初子もことごとく撃たれたので、…ファラオは、モーセとアロンを夜のうちに呼び出して言った。「さあ、わたしの民の中から出て行くがよい、あなたたちもイスラエルの人々も。あなたたちが願っていたように、行って、主に仕えるがよい。出12:29-31

この歴史は、エジプトの奴隷だったイスラエルの民のように、この新約時代、罪と死の奴隷に呻く人類を、イエス様が過越祭によって解放してくださることに対する影の歴史です。

あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」すると、彼らは言った。「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはありません。『あなたたちは自由になる』とどうして言われるのですか。」イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。ヨハ8:32-34

…イエス・キリストから恵みと平和があなたがたにあるように。わたしたちを愛し、御自分の血によって罪から解放してくださった方に、黙1:5

一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。マタ26:26-28

影によって見せられた神様の裁き

旧約時代の歴史が新約時代に成就される出来事の影という観点から、この時代私たちが必ず記憶しておくべきことがあります。それはまさに罪悪があふれる世の中に下された、神様の裁きです。

神様はノアの時代に罪悪があふれる世の中を洪水で滅ぼされ、堕落したソドムとゴモラも火と硫黄を雨のように降らせて滅ぼされました。これは単純に過ぎ去った歴史ではなく、罪悪で染まった世の中に神様が下される最後の裁きについて見せてくださったものです。

ノアの時代にあったようなことが、人の子が現れるときにも起こるだろう。ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていたが、洪水が襲って来て、一人残らず滅ぼしてしまった。ロトの時代にも同じようなことが起こった。人々は食べたり飲んだり、買ったり売ったり、植えたり建てたりしていたが、ロトがソドムから出て行ったその日に、火と硫黄が天から降ってきて、一人残らず滅ぼしてしまった。人の子が現れる日にも、同じことが起こる。ルカ17:26-30

また、神は昔の人々を容赦しないで、不信心な者たちの世界に洪水を引き起こし、義を説いていたノアたち八人を保護なさったのです。また、神はソドムとゴモラの町を灰にし、滅ぼし尽くして罰し、それから後の不信心な者たちへの見せしめとなさいました。しかし神は、不道徳な者たちのみだらな言動によって悩まされていた正しい人ロトを、助け出されました。二ペト2:5-7

神様は裁きと滅亡を下されるのに先立って、ノアには箱舟を造らせて洪水から救い出され、ロトはツォアルの町に逃げて火の裁きを兔れさせられました。聖書の預言どおり大地と海とを損なう権威を持った四人の天使が四隅から吹く風(エレ25:32参照)を放す直前のこの時代にも、救いの御業は速やかに進められています。

この後、わたしは大地の四隅に四人の天使が立っているのを見た。彼らは、大地の四隅から吹く風をしっかり押さえて、大地にも海にも、どんな木にも吹きつけないようにしていた。わたしはまた、もう一人の天使が生ける神の刻印を持って、太陽の出る方角から上って来るのを見た。この天使は、大地と海とを損なうことを許されている四人の天使に、大声で呼びかけて、こう言った。「我々が、神の僕たちの額に刻印を押してしまうまでは、大地も海も木も損なってはならない。」黙7:1-3

神様の刻印は、四隅から吹く風によって全地が損なわれる時に災いを避けることができるように賜った救いのしるしです。神様はノアの時とロトの時、救いの避難所として箱舟とツォアルの町を準備なさったように、神様の民たちのために救いの場所を準備なさって刻印を押す御業を進めておられます。祭りを守るシオン(イザ33:20)で災いを免れるしるし(出12:1-13)である過越祭の真理を宣布されたのです。

ユダに知らせよ、エルサレムに告げて言え。国中に角笛を吹き鳴らし、大声で叫べ / そして言え。「集まって、城塞に逃れよう。シオンに向かって旗を揚げよ。避難せよ、足を止めるな」と。わたしは北から災いを / 大いなる破壊をもたらす。エレ4:5-6

洪水によって滅ぼされるまで悟ることができず、食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていたノア時代の人々や、迫る裁きに対する警告を冗談だと思ったロトの婿たちのように、今日も時代を見分けられない人々がたくさんいます。神様はノアとロトになさったように私たちを先に呼んでこの時代を悟らせてくださり、最後の災いから救いを受ける命の真理、新しい契約の過越祭を知らせてくださいました。写しとして見せてくださった過去の歴史を教訓にして、今がどのような時代なのか正しく見極め、私たちのために救いの計画を立ててくださった神様に感謝をささげながら、世のすべての人に救いの便りを知らせて速やかにシオンに導かなければなりません。