あるテレビ番組で、自然食品と加工食品についてのドキュメンタリーを見た。動物には、自分に必要な栄養素を自らが探し当てる「栄養の知恵」があるという。体に良い草や果物を、香りで嗅ぎ分けながら選別して食べるというものだ。
現代人は、偽モノの香りを放つ加工食品に慣れてしまい、「栄養の知恵」をますます失いつつある。人間に必要な栄養素がふんだんに含まれた自然食品とは異なり、加工食品は栄養成分が少ないうえ、合成香料による刺激的な香りで人を過食に誘(いざな)う。自然食品が加工食品より体に良いということは分かっていても、加工食品の誘惑を断ち切るのは非常に難しい。しかし健康のためには、加工食品を遠ざけて自然食品を摂るように努め、失われた「栄養の知恵」を取り戻さなければならない。
霊的にも「栄養の知恵」が存在する。私たちの魂を丈夫にしてくれる神様の御言葉を常に学び、調べてみることだ。もしかして、神様の御言葉の放つ濃い香りを失わせる、信仰の誘惑材料に我知らず親しんでいなかっただろうか?私たちの魂の健康のために、これからは「霊的栄養の知恵」を取り戻して、より一層神様の御言葉を心に留めてみよう。