私の堂会には消防士の兄弟がいます。事故現場に随時出動しなければならない職業の特性上、兄弟は神様が保護してくださることを肌で感じながら、この数年間、同僚たちに絶えず救いの知らせを伝えてきました。しかし同僚の多くは、兄弟の言うことを聞かなかったり、論争を繰り広げようとするのが常で、真理を学ぼうとした人々でさえも、周囲の否定的な反応のせいで、たちまち心の扉を閉めてしまったのだそうです。
兄弟はとても残念がりながらも、自分の霊的な目と耳を開いて真理を悟れるようにしてくださった神様に深く感謝し、愛する同僚たちの魂を救おうと一生懸命努力してきました。新型コロナ禍が深刻になると、兄弟の心はさらに強くなっていきました。
兄弟が一人一人に切実な気持ちで御言葉を伝えていると、ある上司が関心を示しました。それから3週間、ほぼ毎日休憩時間に聖書の真理を調べていた上司は、コロナのためにオンラインで行われるシオン壮年部勉強会に参加し、間接的にですがシオンのぬくもりを感じたのだそうです。そしてようやく、神様の子供となる祝福を受けました。
兄弟の上司に神様の子供となった感想を尋ねました。「何とも言葉では言い表せません。全身に電気が走った感じです」と鳥肌の立った腕を見せ、笑いを誘った上司である兄弟は、早くも宣教への志を燃やしていました。
「50年間カトリック教会に通いましたが、聖書にこれほど驚くべき秘密が隠されているとは知りませんでした。神様でなければ決して教えてくださることができない真理です。私に悟らせてくださった神様に、本当に感謝いたします。早く御言葉を学んで家族と他の人にも伝えたいです!」
このように美しい魂を神様のもとに導いた消防士である兄弟は、職場で福音の初の実を結び、喜びを隠せない様子でした。誰も聖書の御言葉に耳を傾けない状況でも落胆したりあきらめたりせず、自分より職級がずっと高い上司にまで勇気を出して御言葉を伝えた兄弟の姿は、私たちに深い感動を与えてくれました。
諦めなければ必ず実を結ぶことになり、忍耐の実は蜂蜜より甘くて純金よりまさるということを、神様がこの機会を通して悟らせてくださいました。家族や知人を導くために長い間努力してきた多くの家族も、新たな力を得ることができました。私たちみんな、諦めない信仰で福音の使命を必ず成し遂げます。