神様の計画どおりに

コロンビア メデイン / コン・ジュヒ

217 照会

「母なる神様について聞いたことがありますか?」

「はい!」

いつものように、出会う人たちには欠かさず尋ねる問いに、ある婦人が答えました。コロンビア人はほとんどがカトリック教徒で、イエス様の母マリアを天の母と勘違いしている場合がほとんどです。その婦人もそのうちの一人だろうと思い、もう一度尋ねてみました。

「小羊の花嫁について聞いたことがありますか?」

「はい、知っています。天のエルサレムですよね?」

とても驚きました。なぜなら、その婦人が住んでいる町は、まだ福音が伝わっていない地域だったからです。

婦人は一年前、他の地域で働いていた時に真理の御言葉を聞いたそうです。当時聞いた内容を忘れていなかった婦人は、二回、三回と聖書の勉強を重ねるうちに、目を疑うような記憶力を披露してくれました。安息日を勉強する時は「そう。聖書の安息日は土曜日よ」と相槌を打ち、神様を表すアブラハムの家では、サラの息子イサクが跡継ぎになったという内容まで知っていました。しかし、誤った聖書の知識も多く、新しい契約の福音を常識的に受け入れているだけで、完全な理解にまでは至っていませんでした。 私たちをやきもきさせはしましたが、再臨イエス様に関する聖書の預言を学んだ後、ついに神様の子として生まれ変わりました。

毎週神様の掟を大切に守りながら真理の価値を悟っていった姉妹は、彼女の夫と成人した息子も救われてほしいと望みました。姉妹の夫は神様の御心に逆らう道を歩む一般の教会の信者たちの行動に失望し、信仰生活をお休みしていました。それで姉妹は、これまで「一緒に教会に行こう」という話を一度も持ち出せなかったそうです。姉妹の夫は次第に、自分の救いを望んでいる妻と神様の教会の人々の真心を感じ、少しずつ心の扉を開き始め、息子と一緒に新しい命の祝福を受けました。純粋な二人の魂は、謙虚な姿勢で御言葉を学び、家でも聖書に関する対話が交わされ、姉妹の家庭は神様に仕える幸せな家庭になりました。姉妹は知人にも宣教して、次々と実を結びました。

姉妹に会う前まで福音の結実に恵まれず、心身ともにかなり疲弊していました。自力で何かやってみようとして、余計にしんどくなることもありました。福音の御業というのは、初めから終わりまで神様の計画どおりに運ばれていくという事実を、すっかり忘れていたのです。神様が予定しておられたその時に合わせてシオンに導かれてきた姉妹の家庭を見ながら、再び「時が来れば速やかに行う」(イザ60章22節)とおっしゃった天の父の御言葉を心に深く刻みました。神様が準備なさっている魂。今日もまた、どこで私たちを待っているのでしょうか?