新型コロナウィルスの大流行により、昨年2月から国家レベルでの強力な会合禁止令と封鎖令が発令されたモンゴル。ここでも神様の教会の聖徒たちは、昨年一年間、政府の防疫対策に積極的に協力し、オンライン礼拝、オンライン教育など、非対面活動を続けてきた。新型コロナウィルスで困難を極めている隣人にマスクや食料品、軽食を伝達するなど助けの手も差し伸べた。
真冬の厳しい寒さが和らぎ、春の気配を少しずつ感じ始めた2月28日、モンゴル連合会では過越祭を前にオンラインバイブルセミナーを開催した。初めて挑戦した全国規模のオンラインバイブルセミナーだったが、聖徒たちは各種の災いが絶えることのない今の時代に、救いの真理を広く宣べ伝えるために心を一つにして祈りながら、セミナーを準備した。
イベント当日、セミナー会場であるウランバートル・ザイサン教会には、司会者、発表者、映像撮影チームなど最小限の人数が集まった。「過越祭の神秘」というテーマで午後12時30分から一時間ほど行われたこのセミナーは、ウェブ会議システムを通してリアルタイムで中継され、各界各層から熱い反響を得た。聖徒から送られたオンライン招待状を受けた家族や知人など500人余りの招待者を含め、モンゴル全域で約1000人がセミナーを視聴した。
発表者として出演した聖徒たちは、主に聖書を土台に、災いが過ぎ越していく救いの約束である過越祭を伝えた。 出エジプト当時に過越祭を守って災いを免れたイスラエルの民の行跡など、聞き手が理解できるようにさまざまな歴史を例に挙げながら発表した。
オンラインで発表を視聴した参加者たちは、過越祭の重要性に共感しながら今年の過越祭を一緒に守りたいと口をそろえた。知人から招待されて参加したエルデネチメクさん(会計士)は、「過去、過越祭を守って災いを過ぎ越したという話が印象深かったです。今の時代はどのように過越祭を守るべきなのか、聖書を通してもっと知りたいです」と感想を述べた。
3月15日には「天国と過越祭」というテーマで二回目のオンラインバイブルセミナーが開催された。聖書に書かれた過越祭の真理と、神様の教会に対する正しい認識をさらに高めることのできたこのイベントには1400人が参加した。国の安定、そして神様の保護を受けるために過越祭を守ろうとイスラエル全域に使者を送ったヒスギヤ王のように、聖徒たちは救いの真理である過越祭をモンゴル全域に、ひいては全世界にさらに熱心に宣べ伝えたいという決意を固めた。