サンバラトとトビヤ一党の妨害に遭いながらも、イスラエルの民は、一方の手には武器を持ち、もう一方の手では城壁を築きながら、遂にエルサレム城の再建を終わらせた。
7月になると、喜びに満ちた民が早朝から水の門の前にある広場に皆集まり、祭司であり書記官であるエズラに律法の書を持って来るように求めた。エズラが大きな声で律法の御言葉を読み上げると、すべて聞いて悟り、涙を流す民たち。その後、すべての民の家長たちと祭司、レビ人たちが律法の書に記録されたとおり、仮庵祭を守りなさいと布告すると、民たちは木の枝を持ってきて、仮庵を作り、その中で過ごした。それは、まことに大きな喜びの祝いであった。
エルサレム城を完全に再建したイスラエルの民たちは、エズラが伝える律法を聞き、行いながら、崩れた信仰も正した。神様の御心通りに生きることこそ、最も幸いであり、成功する道であることを、苦難の歴史を通して明らかに悟ったからだ。