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​死ねない理由​

126 照会

ある家に怠け者の息子がいた。彼は大人になっても仕事をせずに毎日、家でぶらぶらしながら時間を費やした。その姿を見て気をもんでいた両親は、息子を著名な賢者のところに送った。温かいお茶を出しながら慈しみ深い表情で自分を見つめる賢者に、息子が本音を打ち明けた。

「人生って、いったい何でしょうか?なぜ生きているのか分からないので、何をすべきなのかわかりません」

「それじゃぁ、君は今すぐ死ぬことができるかね?」

「ええ⁈ だからって、死ぬわけにはいかないでしょう?」

「なぜ、死ねないのかな?理由を言ってみなさい」

息子はしばらく考えにふけっていたが、しばらくして口を開いた。

「私が死んだら両親がとても悲しむでしょう。出来の悪い息子にも関わらず心配して愛してくれているのに、そんな両親を置いてこの世を去るなんて、できません」

「そう、それが答えだよ。死ねない理由、それがまさに生きるべき理由なのだ。君が悲しませたくないと思っている人のために生きなさい。一日一日、今日が最後だと思って、いつ死んでも悔いのないようにね」