部分が和合しなければ

アメリカ NYマンハッタン / ビアナ

10,212 回視聴

「侵入者だ!攻撃!」

「待て!私は侵入者ではない!あなたと同じ一つの体だ。」

「嘘だ!攻撃!攻撃!」

これは橋本病(慢性甲状腺炎)を患っている人の体の内部で起きる状況です。

橋本病は自己免疫性疾患の一つであり、免疫細胞が誤って甲状腺を攻撃対象とみなして攻撃し、甲状腺に炎症を起こして、甲状腺機能低下症が現れる疾患です。首の前面にある蝶の形をした甲状腺は、代謝とエネルギーを調節するホルモンを作る内分泌器官です。私たちの体に必要な甲状腺ホルモンが足りず、代謝が低下した状態を甲状腺機能低下症と呼ぶのですが、甲状腺機能の低下は無気力、体重増加、うつ病、関節痛、脱毛などの症状を伴います。このように、甲状腺が絶えず攻撃されて本来の機能を果たせなかったら、他の臓器にも影響を及ぼします。

私は16歳で橋本病と診断されました。しかし、私の体の状態をよく知らず、適切に管理できませんでした。私の病気の深刻さを認識できず、3ヶ月も薬を服用せず体が傷つきもしました。30歳を過ぎて、最近やっと甲状腺炎について詳しく勉強してから、これまで私がどれだけ無知だったのか、私の病気を管理せずに放置するとどれだけ深刻で危険な状態になるのか理解するようになりました。加えて、体内で免疫システムが甲状腺を侵入者として認識して攻撃する私の病気を通して、霊的な悟りも得ました。

わたしたちの一つの体は多くの部分から成り立っていても、すべての部分が同じ働きをしていないように、わたしたちも数は多いが、キリストに結ばれて一つの体を形づくっており、各自は互いに部分なのです。ロマ12:4-5

私たちはキリストの中で一つの体であり、部分だから、お互い和合しなければなりません。免疫細胞が甲状腺を攻撃すると、全身が正しく機能できず苦痛を受けるように、一つの部分である私たちが団結しなければ、連合して成して行くべき全世界の福音は遅れるしかありません。

私は橋本病を患っていることが嫌でした。私の病気を管理しなければ、副作用がどれだけ危険なのか、深刻に考えもしませんでした。神様が私に与えられた肉体を、長年顧みなかったのです。実のところ、肉体だけでなく、魂もよく面倒を見ませんでした。天の父と母が兄弟姉妹と互いに連合せよと言われたのに、自分自身だけに頼って自らを苦しませました。人々を信じず、周りに助けを求めもしませんでした。また、神様に迷惑を掛けたくないという理由で、神様に求めるより、自分でできるというのを見せようとしました。しかし、私一人でやってみようとしたことには、いつも挫折がつきまといました。本当に傲慢な子どもでした。一つの体である兄弟姉妹を顧みず、自分のことだけを考える利己的な私を見て、エロヒム神様がどれほど心を痛められたでしょうか。天の父と母に、とても申し訳ありません。

今からは兄弟姉妹と連合するために努力していきます。もう決して兄弟姉妹に背を向けずに、心を尽くします。全世界に福音を伝える業にも、兄弟姉妹と一緒に一つの心で最善を尽くして、神様に喜びを差し上げたいと思います。