忍耐したことで祝福を受けた信仰の先駆者たち

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聖書には、忍耐したことで祝福を受けた信仰の先駆者たちの行跡が記録されています。彼らの行跡を通して、今の時代を生きる私たちが身につけるべき忍耐の精神について調べてみましょう。

1.ヨブの忍耐

ヨブは、真面目で正直で神様に正しく仕える、神様の御目にも善良な人でした。また子宝にも恵まれ財産も豊かで、肉的に見ても何一つ不足のない人でした。ところがこのようなヨブを嫉んだサタンは、ヨブに耐えがたい試みを仕掛けてきました。ヨブの財産をすべて奪い、子供たちも全員打たれてしまいました。しかし、そんなすべての試みに遭いながらもヨブは神様を恨まず、むしろ賛美をささげました。

「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。主は与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられよ。」このような時にも、ヨブは神を非難することなく、罪を犯さなかった。 ヨブ1:21-22

サタンは続けて、ヨブの頭のてっぺんから足の裏までひどい皮膚病を患わせ、彼を試みました。ヨブの妻は、彼に「どこまでも無垢でいるのですか。神を呪って、死ぬ方がましでしょう」と言いました。しかし、ヨブはそんな状況でも神様への信仰を堅く守り続けました。

ヨブは答えた。「お前まで愚かなことを言うのか。わたしたちは、神から幸福をいただいたのだから、不幸もいただこうではないか。」このようになっても、彼は唇をもって罪を犯すことをしなかった。 ヨブ2:10

このように神様への信仰を守りサタンの試みに勝利したヨブに、神様はついに大きな祝福を授けられました。試みを受ける前よりも二倍にあたる多くの財産を与えられ、さらに多くの子どもまでお許しくださったのです。ヨブがすさまじい苦難や試みにあっても、最後まで神様への信仰を守って祝福を受けることができたのは、彼に忍耐心があったからです。私たちもこのようなヨブの忍耐心を見習い、信仰生活をしながら経験する様々な困難にも、忍耐心で勝利して神様にたくさんの祝福を受けましょう。

忍耐した人たちは幸せだと、わたしたちは思います。あなたがたは、ヨブの忍耐について聞き、主が最後にどのようにしてくださったかを知っています。主は慈しみ深く、憐れみに満ちた方だからです。 ヤコ5:11

2.使徒パウロの忍耐

使徒パウロは、福音を伝える過程で多くの試練と困難に見舞われました。何度も投獄され、四十に一つ足りない鞭を受けたことが五度、難船したことが三度、一昼夜海上に漂ったこともありました。また宣教旅行の途中でも川の難、盜賊の難、同胞からの難、異邦人からの難、町での難、荒れ野での難、海上の難、偽の兄弟たちからの難に遭い、苦労し、骨折って、しばしば眠らずに過ごし、飢え渇き、しばしば食べず、寒さに凍え、裸でいたこともありました(二コリ11:23-27)。しかし使徒パウロは、このような厳しい困難にあっても最後まで信仰を守って、神様からたくさんの祝福を受けました。

使徒パウロが苦難と試練を乗り越えて最後まで信仰を守り抜くことができた理由は、彼が忍耐強かったからです。彼は初代教会の聖徒たちにも、忍耐強く信仰の道を歩まなければならないと強調しました。

こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定められている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか ヘブ12:1

私たちは忍耐強く苦難と試練を乗り越えて、神様の祝福を受けた使徒パウロのことを忘れてはなりません。忍耐がなければ、決して祝福を受けることができません。どんな困難に遭っても最後まで耐え抜いて勝ちぬき、神様が約束された祝福を受ける聖徒になりましょう。

神の御心を行って約束されたものを受けるためには、忍耐が必要なのです。 ヘブ10:36

考えてみましょう
ヨブが、サタンの試みにあっても最後まで神様への信仰を守って祝福を受けることができた理由は、彼に何があったからですか?
使徒パウロは、ヘブライ人への手紙10章36節で、忍耐が必要な理由をどのように説明しましたか?