10月2日は、2007年に国連が制定した「国際非暴力デー」である。暴力のない平和な世界を願うこの日に、神様の教会世界福音宣教協会大学生奉仕団ASEZ(アセズ)が、世界各地で言葉の暴力禁止キャンペーンを展開した。
10月2日から11日まで十日間行われたこのキャンペーンは、「言葉は剣よりも強し」というスローガンの下、言葉の暴力が抱える問題の深刻さを知らせ、正しく健全な言葉を使うよう働きかけようという趣旨で始められた。2019年韓国小·中·高生約100万人を対象に実施した「校内暴力実態調査」によると、言葉の暴力が被害類型の1位となり一番多かった。同年、雇用労働部が調査した「職場内いじめ」の類型1位もやはり暴言だった。インターネットやスマートフォンの使用により、ネットいじめが日々増加する中で、約7千人が回答した「サイバー暴力実態調査」でも、言葉の暴力による被害件数が最も多かった。
キャンペーン期間、ASEZは独自のホームページを通して、日常生活の中で言葉の暴力に共に対抗していくことを約束するオンライン署名運動を展開し、言葉の暴力を禁じ、正しく健全な言葉を使いながら他人を応援する言葉を伝えることを強く推奨している。また悪口、非難、脅しなどの言葉の暴力のタイプ12種類を掲示し、「あなたならできます。私が力になります」のように、日常生活の中で相手を励ます言葉を紹介した。
これを基にして、ASEZ会員はオン・オフラインの言語生活の改善に積極的に取り組んだ。オンラインでは、毎日インターネットの記事や掲示版に「善意の書き込み」をし、健全なインターネット文化造成のために力を尽くした。オフラインでは、新型コロナで疲れた家族と知人に1日1回以上「最高!」という意味で親指を立てたり、応援の言葉を伝えた。ASEZキャンペーンに共感し、言葉の暴力の根絶に共に力を合わせるという意味で、81カ国、約1万3千人が支持署名に参加した。
キム・ユビン(誠信女子大、韓国)姉妹は、「1日3回、家族に『ありがとう』と伝えた。最初はぎこちなかったが、すぐに家族の仲が良くなり、家庭の雰囲気も明るくなった」と話した。コ・ナヨン(東亜大、韓国)姉妹は「善意の書き込みを続けながら、日常生活の中でも他人を傷つけそうな言葉は使わないよう注意し、柔らかい言葉遣いをしようと努力するようになった。今後も何の気なしに言った言葉が暴力につながる可能性もあるということを心に留め、愛を込めた言葉で心の傷を癒してあげられる『絆創膏』のような人になりたい」と伝えた。
「言葉」は強い力を持っている。些細な一言が誰かには希望を与え、また誰かには絶望を抱かせることもある。愛を伝え励ましてあげる言葉で、暴力のない世の中を作っていくASEZの歩みは、2021年も続けられる。