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「我が家も家族会議をしよう!」

家族会議は、最も確かなコミュニケーションの場

387 照会

学校では学級会議、会社でも部署会議や幹部会議など様々な種類の会議があるように、ある組織を運営していく上で会議はあって当然であり、かつ必須要素である。家庭という枠も社会を構成する厳然たる一つの組織であるため、互いの理解と譲歩のためには会議が必要だ。

“家族会議をしていますか?”という質問に対して、ほとんどの人は「忙しくて、顔を合わせる時間もありません」「子供が小さいからできません」「会議って言っても、どんな話をしたらいいんですか?」、「私の意見がすなわち我が家の法律!会議なんて必要なし!」などなど、自分とは程遠いと考えている人が多い。多忙極まる産業社会のため、父親は外で仕事、母親は家事、子どもたちは勉強と、少人数の核家族でも一堂に会することが容易ではないのが事実だ。そのため、たとえ集まったとしても、特に話すことがないからと席を立つ場合もあるという。

家族会議は、家庭内で起こる大小様々な問題を解決するための第一段階であるだけでなく、家族間の親密度を高め、なごみのための最適なコミュニケーションの場だ。これまで腰が重くて取り組んだことがないあなた!今からでもトライしてみよう。初めは何となくぎこちないかもしれないが、少しずつ回を重ねるうちに、その時間が待ち遠しくなるかもしれない。

家族会議のメリット

いくら家族であっても、お互いの思いを率直に打ち明けて初めて、意思の疎通が容易になる。そういった点で、家族会議は自分の考えを自然にオープンにできる絶好の機会の場となり、それぞれがどんなことを考えながら、どんな気分で過ごしているのかを知ることができ、絆も深まる。また、自分の考えと関心事に対して家族みんなが耳を傾けてくれているのだという信頼感も生まれ、自分自身の存在をより価値あるものとして考えるようになる。

両親がとりあえず決めておいた内容を家族会議のテーマにすれば、コミュニケーションの幅も広がる。一緒にルールを決めて問題を解決すると、みんなで同じ船に乗っているという感覚で協調心が生まれ、家族間の不協和音も最小化できる。

家族会議を日常化すれば、子どもたちはいつでも自分の考えを表現できる機会が与えられるため反抗的にならず、理由や根拠のない要求は妥当でないということに自ら気づき、無理をしてでも聞き入れてほしいという一方的な要求をしなくなる。また他人の意見に耳を傾け、それを理解する能力が生まれるとともに、論理的に意見を述べ、頭の中の考えを整理する習慣が身につく。

家族会議をすることで、親はより効果的な子育てができる。子どもが要求する事について頭ごなしに切り捨てず「家族会議で話し合ってみたらどう?」「次の家族会議で話し合うのにちょうどいい、恰好の議題だな!」こんな風に家族会議のテーマとして提案することによって、不必要な葛藤も避けることができ、次回の家族会議まで問題が拡大するのを防ぐことができる。

実際に家族会議を実践しているある主婦は、複数の子どもたちそれぞれに小言を言うのが一苦労なうえ、子供たちとの距離が遠ざかるような気がしたので家族会議を開くようになったそうだが、その後小言やお説教などの方法をとらなくても、子供たちとの対話がスムーズになったという。

家族会議の際には何をすべきか?

本格的な会議に先立って、家族の良い面や現在改善されつつある点について、一緒に褒め合ったり感謝する時間を持てば、家族のやる気も出て和気あいあいとした雰囲気をかもし出すことができる。家族会議の時に話し合う議題が、家族みんながシェアできる内容なら何でも構わない。ゴミ当番、掃除区域など家事の分担に関することや、それぞれが不便な点や直したい部分などについてのルールを決めたり、お小遣いの問題や家庭の経済、あるいは家庭で行われる行事(誕生日、正月やお盆などの祝日、試験など)の際にお互いにどう助け合うのかを話し合ったり、みんなでアイデアを出しながら食事のメニューを考えるのもいいだろう。話し合うテーマを家族の目によくつく場所に掲示しておき、会議の前にあらかじめ考えをまとめておくようにすれば、よりスムーズな会議になる。会議によって決まった結果も、皆が閲覧できるところに掲示して、忘れないようにする。

家族会議が裁きの場になってしまうと、むしろ家族間の葛藤だけが深まる恐れがあるため、家族の誤った行動に対する指摘や非難は慎もう。一人の子どもにだけ該当するしつけの問題は、別のタイミングを設けてその子と一対一で話し合うようにする。

家族会議だからといって、会議だけを行う必要はない。家族に対して申し訳なかったこと、本で読んだ心に残る文章、友人から聞いたユーモア、日常生活で経験したこと、生きる知恵と教訓に役立つ話、社会的に話題になっている時事的なテーマなど、家族同士で交わせる話の題材は多種多様だ。

たまには、特別な時間を設けてみるのも意味がある。詩の朗読や、写真を見ながら昔の思い出に花を咲かせたり、家族みんなでできるゲーム、お互いに宛てて書いた手紙を読み合ったり、ささやかでもメッセージつきの贈り物を交換したりと、感性豊かなシェア空間を形成すれば、家族愛の絆もさらに深まるに違いない。

家族会議はこんな風に

「家族会議」といえば負担を感じる人が多いが、実際はそれほど大そうなものではない。家族みんなが集まって話し合うという感覚で、気楽な雰囲気で構わない。決まった順序はないが、一般的には開会宣言、今日のテーマ、話し合い、閉会宣言というふうに進めるが、飛び入りで別件が生まれれば途中で入れてもいいだろう。順序そのものに徹底してしまうと圧迫感を感じるので、その時の雰囲気によって自由なスタイルで進めていけばいい。効果的な家族会議のためにいくつかのポイントを紹介するなら、以下の通りである。

1.家族全員が参加する

家族会議は、できるだけ全員のスケジュールが空いている時間を利用して、家族みんなが参加するのが望ましい。婿や嫁、義理の両親、実家の両親など、一つ屋根の下に暮らしている人は全員参加し、赤ちゃんや幼児がいる場合は寝ている時間に行う。家族会議に出席しないメンバーには、会議のメリットと結果を伝え、次に参加できるようにする。

2.定期的に行う

会議が必要な時だけでなく、日にちや曜日を決めて定期的に行う。週一回が最も適当で、やむを得ずその日できなかった場合は、その前後にでも欠かさず行い、続けるようにする。家族会議は、他の約束に負けず劣らず重要視し、外部からの邪魔が入らないようにする。テレビは消して、電話はできるだけ短く済ませるか、後でかけ直すようにする。

3.みんなで役割分担する

会議をリードする議長と議事録を作成する書記を決めるが、同じ人が毎回するよりもローテーションを決めて順番に行うようにしよう。家族会議が初めてか、子どもがまだ小さければ親が担当してもよいが、子どもが小学生以上なら議長役も任せてみよう。

4.敬語を使う

会議中には、なるべく敬語を使った方がいい。敬語を使うと、無意識に相手を尊重する気持ちが生まれて気をつけるようになる。家族に対して何か望むことがある場合は「…してくれたら嬉しいです」といった提案と願いが織り交ざった口調で、気まずい雰囲気にならないようにする。

5.発言権は皆平等に

家族会議をしてみると、どうしても子どもたちより親がたくさん話をして会議を独占しがちだ。まずは子どもたちに発言権を与え、子どもの意見を聞いた後に親が発言した方がいい。なかなか口を開かない子どもには「準備ができたら、その時に話してもいいよ」と伝える。議長は、家族全員がまんべんなく意見を言う機会が与えられるように配慮する。

6.決定は満場一致で

民主主義の原則は多数決だが、家族会議ではできるだけ満場一致が望ましい。全員が賛成しなかった場合、別の意見を持つ賛成しなかった誰かが疎外感を感じる恐れがあるためだ。満場一致でなければ次の会議まで保留にし、他の新しいアイデアを考え出す時間を持つ。それでも意見が一致しない場合には、親が最終決定を下して子どもたちに理解を促す。

7.決定された事は必ず実行する

決定された内容は必ず守るのを原則とし、それに見合ったご褒美と罰ゲームを決める。罰ゲームは、家族への奉仕、かつ本人が喜んでできるものにする。親が約束と原則を守る姿を見せれば、子供たちもよく倣うものだ。約束を決めておいてうやむやにしてしまえば、子どもは親の言うことを軽く考えるという逆効果が生じる。

8.こんな点には気をつけよう

  • 自分の意見だけを押し通そうとしない
  • 人の話を途中で打ち切ったり批判しない
  • 無理な計画は避ける
  • 無理に強要しない
  • 会議の時間は疲れないように、あまり長くしない(1時間以内が適当)

家族会議は、家族が集まって和むことに意義があるので、場所は必ずしも家である必要はない。外食やピクニックを兼ねてもいいし、長距離移動する場合は車中でしてもいい。会議の締めくくりは、拍手やハグで明るく終える。そうすれば、家族が一緒に何かをやり遂げたという満足感を得ることができるだろう。

参考:『10歳以下の子どもに必ずインプットすべき5つの性格』(イ・ミョンギョン), 『“まじめな親”の子育て10の思い違い』(ケビン・スティード)