主人の精神で

アメリカ UTソルトレイクシティ / シドニー

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「周囲の状況は変わったけど、私は大丈夫。天の父と母が、今も変わることなく共にいらっしゃるんだから!」

最近、自分自身に言い聞かせている言葉です。新型コロナのため、一人で過ごす時間が一気に増え、ちょこちょこ頭をもたげるネガティブな感情を振り払うための私なりの方法です。神様に依り頼むと、無気力で受動的な生活が変化し始めました。皆が疲れ切って苦しんでいる今、人々に愛を分けてあげたいという気持ちが湧いてきたのです。

ちょうど、ソルトレイクシティ教会の家族たちと、有意義なイベントをする機会が与えられました。ASEZの「ハンド・トゥ・ハンド(Hand to Hand)」リレーです。私たちは、新型コロナウィルスの感染拡大により、マスクなどの衛生用品不足が深刻な現状を考え、地域社会の安全に力を入れているソルトレイク保安官事務所に手作りマスクを届けることにしました。

材料の準備から裁断、縫製まで、マスク一枚完成させるのにも、本当に手間がかかりました。大なり小なりの分担作業をするため、使命感と共になくてはならないのが、まさに連合でした。予定よりも作業時間が長引きましたが、家族たちは最後まで笑みを絶やしませんでした。家族が見せてくれた主人の精神は、私が責任感を持って作業を成し遂げる上で、大きな力になりました。

手作りマスク600枚を、ソルトレイク保安官事務所に手渡しました。私たちを歓迎してくれた保安官は「とても嬉しいです。皆さんが頑張ってくださったおかげで、本当にどんなに助かることか」と言いながら、管理者の方々と一緒に拍手を送ってくれました。拘置所内の感染が拡大する中、マスクなど衛生用品の供給が十分に行き届いていなかったという話を聞き、少しでも力になれたようで嬉しかったです。

私の魂をダウンさせるような考えは一切捨てて、主人の精神で臨んだ今回の活動は、とても有意義なものとなりました。この厳しい時期、これからも世の光と塩の役割を立派に果たすことを心に決めながら、次回またASEZの活動ができるのを心待ちにしています!