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錯覚に陥る感覚

346 照会
ⓒ Edward H.Adelson / http://web.mit.edu/persci/people/adelson/checkershadow_illusion.html / Copyrighted free use

「この絵で、A面とB面の色は、どのように見えますか?」

「A面は灰色で、B面は白です。」

ほとんどの人々がこのように答えるでしょう。ところで、これが果たして正解でしょうか?正解「A面とB面の色は同じだ」です。信じがたいなら、他の部分は隠しておき、A面とB面だけ見えるようにしてみてください。

人体の感覚の中で情報を受け入れるのに最も大きな比重を占めるのは視覚ですが、視覚も錯覚に陥る時があります。それを錯視といいます。錯視が起こる原因の一つは、脳が認知過程で網膜に投影される情報を、そのまま受け入れず、周辺の状況やすでに持っている知識として推論するからです。左図も周辺の色の影響と、“陰れば暗く見える”という解釈が加えられ、B面がより明るいと見てしまうのです。実際に同じ色だと知ってからも、違う色に見えるので、不思議ですよね。

私たちの感覚は正確ではありません。そんな感覚で得た知識や情報も不完全です。自分の考え、自分の感覚、自分の判断が正しいという錯覚を捨てなければならない理由でもあります。